HDDのクラッシュを神からのお告げと捉える

しょうもない話です。

 

3日前、外付けHDDがクラッシュした。あまりにもあっけなく壊れた。 

バッファロー製のものだ。壊れてから調べたところ、壊れやすいらしい。

 

外付けHDDなど消耗品であり、いつか壊れる日が訪れることは承知だったが、そのうち何か対策を考えようと思っていたかもしれないし、思っていなかったかもしれない。とにかく「来たるその時」を想定した対策を何も練っていなかったのは確かだ。

 

焦った。外付けHDDには歴史が詰まっている。歴史とは、これまで集めたエロ動画だ。それ以外だと、旅行に行った際に撮った風景写真。楽譜。自分の演奏などだ。

比率的に、エロ動画が99%で、旅行写真、楽譜、自分の演奏が1%といったところか。本来、僕の歴史は後者のアイテムに刻まれているが、エロ動画の99%に跳ね除けられているため、僕の歴史はエロ動画みたいなもんである。

 

無くなって困るものをなぜバックアップせずバッファローの外付けHDDなんかに・・と呆れられてもしかたなさそうだけど、そういった発想に至らないレベルに自分は情弱なのだ。

 

それはともかく、エロ動画だ。

1TBの容量のうち、おそらく3割くらい埋まっていた気がする。300GBか?よくわからないがそれくらいだ。

エロに関して、ほんと自分は「微エロ」レベルである。300GBほどのエロ動画があることをエロいとは思わない。もっとも、エロいかどうかをエロ動画の所有数で測れるとは思わない。ただ、3TBのエロ動画を所有する者がいれば、僕よりそいつはエロいだろう。

 

そんなのどうでもいいんだけど、そういえば、15年ほど前に入手したエロ動画も、まさにここにある壊れた外付けHDDにきちんと収まっていた。

 

この自分が、よくそんな歴史の古いものを脈々とパソコンからパソコンへと受け継いで、3年ほど前に購入した外付けHDDへと収めていたものだ。やばい。感心する。どのように、動画をPCからPCへと橋渡ししてきたのか、全然わからない。一つ言えるのは「これだけはのがしてはならぬ・・」みたいな「念」がそうさせたのだろう。

 

それがどうだろう。一瞬にしてパーだ。いくら詰め込んでも余裕綽々の1TBという数字に油断していたのかもしれない。

 

しばし途方に暮れた後、どうにかポジティブに発想を転がそうと、ふと考えた。

「これは、神からのお告げではないか」と。

 

僕にはなんの信仰も祈る習慣もないけど、とりあえずそんなことが頭をよぎった。

どういう神様かというと、「ゲイの神様」である。トイレの神様があるならそんなのがいてもいい。

 

つまり、「いつまで15年前の動画で抜いているつもりだ。動画の男は永遠に年を取らない。おまえは15歳年をとった。いい加減目を覚ませ」。そんなお告げだ。

 

僕は微エロであり、果てしなくエロのエネルギーが弱い。

ツイッターのエロい人などを見ていると、年がら年中エロいことを呟いている。「俺の太マラがなんちゃらかんちゃら」と言っている。そのエネルギーに圧倒される。夏になると、公園に出向いて露出をするらしい。仕事で疲れているだろうに、行動力がある。

 

かたや自分は、とりあえず間に合わせの動画で抜く。それで満足であり、そこで終了である。

 

 

ここじゃないか。

動画がある。あるがゆえ、面倒くさいからそれで抜く。

そのスパイラルが自分のゲイライフを途方もなくつまらないものにしているのでは。

今手元からすべての動画がなくなった。今こそ、生身の男を求めろ。眠れる本能を取り戻せ。

 

間違いない。ゲイの神様からのお告げだ。神様ありがとう。

 

そんな話でした。